国語の統一こそ、一国の独立の標識なのだ。日本が近代国家となるためにも、一日も早くこの辞書を完成しなければならぬ…。子を失い、妻に先立たれながらも、17年間を費やし、ついに明治24年に大槻文彦はわが国初の近代国語辞書『言海』を独力で完成させた。近代国家日本の確立に献身した一人の明治人の姿を激動の時代に重ね合わせて感動的に描き出す。大佛次郎賞、亀井勝一郎賞受賞作。
近代日本語学の出発点となった大槻文彦の伝記。
- 文庫: 346ページ
- 出版社: 新潮社 (1984/02)
- 言語: 日本語
- 価格:590円+税
- ISBN-13: 978-4101333014
- 発売日: 1984/02
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