インド洋を通るシーレーンは、世界経済を支える物流の大動脈となっており、その安全の確保は極めて重要な課題となっています。一方で、インド洋地域には政情の不安定な国も少なくなく、ASEANのような地域的な安全保障の枠組みもないうえ、経済的利益などを求める中国などが沿岸国への接近を進めています。これらの動きは将来において地域の安全保障環境に大きな影響を及ぼすと考えられ、海洋の安全と地域の安定化に向けた取り組みが急務となっています。
このような背景をもとに、笹川平和財団ではインド洋地域の安定に関心を寄せる日、米、豪、印の4か国のパートナーと協力し対話を重ねてまいりました。今回、各国から専門家をお招きし、インド洋地域の安全保障について各国の分析をもとに議論をするとともに、インド洋地域の今後を展望します。
日時:2018年2月23日(金)17:00~18:45
会場:笹川平和財団ビル 11階国際会議場(東京都港区虎ノ門1-15-16)
主催:笹川平和財団
第1セッション:中国とインド洋
議長:田中伸男(笹川平和財団)
カンワル・シバル(元駐フランス・インド大使 ヴィヴェカナンダ国際財団)
(1)インド洋における中国の能力:マイケル・マクデヴィット(元米海軍大将 CAN上席研究員)
(2)インド洋地域における中国の戦略:デイヴィット・ブリュースター(オーストラリア国立大学上席研究員)
第2セッション:地域の安定化に向けて
議長:デニス・ブレア(元米海軍大将 笹川平和財団米国(SPF-USA)会長)
ローリー・メドカルフ(オーストラリア国立大学教授)
(1)域外大国の役割:下平拓哉(防衛省防衛研究所主任研究官)
(2)インド洋地域における域内協力:ビジェイ・サクージャ(グジャラート国立法科大学・南洋理工大学)
参加費無料、日英同時通訳付、申し込み先着順
https://www.spf.org/event/article_24458.html