近年イスラムが世界的に注目を浴びる中、日本でも多くの一般市民の方々がイスラム圏の人々に接する機会が増えています。しかし、イスラムというものが必ずしも正しく理解されているとは言えず、テロや難民といったニュースから得られるイメージで語られている場合が多くあります。近年の外国人観光客及び労働者の増加や、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う外国人のさらなる増加を鑑みても、日本で馴染みの薄いイスラムについて正しい理解を促進することは、文化的摩擦の増加を未然に防ぐためにも重要であると言えます。
こうした状況を背景に、笹川平和財団では、日本人とムスリムを含む外国人が共生できる社会を築くために、実社会で役立つようなイスラム理解を促進するための講座を、シリーズ全4回で開講いたします。第3回の講義となる今回は、ペルシャ湾岸地域近現代史、中東メディア論がご専門の日本エネルギー経済研究所 中東研究センターの保坂修司研究理事に、「イスラムとメディア-過激主義と「過激」のイメージ-」をテーマにお話しいただきます。
講演者:保坂 修司 氏
東京都生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了(東洋史)。在クウェート日本大使館・在サウジアラビア日本大使館専門調査員、中東調査会研究員、日本学術振興会カイロ研究連絡センター長、近畿大学国際人文科学研究所教授等を経て、現在(一財)日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事。早稲田大学客員教授を兼任。専門は、ペルシア湾岸地域近現代史、ジハード主義、メディア論、科学技術史等。主な著書に『乞食とイスラーム』(筑摩書房、1994)、『サウジアラビア――変りゆく石油王国』(岩波新書、2005)、『アフガニスタンは今どうなっているのか』(編著)(京都大学イスラーム地域研究センター、2010)、『新版 オサマ・ビンラディンの生涯と聖戦』(朝日新聞出版、2011)、『イラク戦争と変貌する中東世界』(山川出版社、2012)、『サイバー・イスラーム――越境する公共圏』(山川出版社、2014)、『ジハード主義――アルカイダからイスラーム国へ』(岩波書店、2017)など。
日時:2019年11月13日(水)17:00~18:30 (16:30受付開始)
会場:笹川平和財団ビル11階 国際会議場
(銀座線虎ノ門駅より徒歩1分、あるいは霞ヶ関駅より徒歩5分)
〒105-8524 東京都港区虎ノ門1-15-16(地図)
主催:笹川平和財団 中東・イスラム事業グループ
使用言語:日本語
お申込について:参加ご希望の方は、11月12日(火)17:00までに https://www.spf.org/seminar/list/20191113.html
よりお申し込みください。