文化庁が平成12年に公表した「日本語教員養成において必要とされる教育内容」には,3領域5区分が示されて,それぞれの区分について学習項目が例示されていた。大学,大学院あるいは一般の日本語教員養成課程は,幅広い5区分の学習を通して日本語教育の一定の現場に対応する教員を養成する。日本語教育能力検定試験では,多種多様な現場に対応する前の核となる部分の学習を確認する。
以上のような枠組みが作られて15年以上が経過した。
そんななかで本書が出版された。
「まえがき」によれば,経験の浅い日本語指導者に専門的な知識の概略・体系を示した本。随所を断続的に眺めれば,著者の意図は実現されていると言えるだろう。
「本書の使い方」として,本書は入門段階であって,「次」に進み(参考文献は紹介されている),「実践の場で役に立てよ」とのアドバイス。
- A4版(ソフトカバー): 631ページ
- 出版社: スリーエーネットワーク
- 著者: 荒川洋平
- ISBN-13: 978-4883197408
- 発売日: 2016/10/17
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