日本語教師はやめたほうがいい?やめたほうがいい理由とやったほうがいい理由、日本語教師に向いている人の特徴5選!

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近年、日本語学習者の増加や、技能実習生など日本で働く外国人も増えていることから、日本語教師の仕事が注目されています。

一方で、ネットで「日本語教師」を検索すると、「やめておいたほうがいい」「給料が低く食べていけない」などの声が散見されるのも事実です。

日本語教師は、本当にやめたほうがいい職業なのでしょうか。本記事では、日本語教師をやめたほうがいい理由と、反対にやったほうがいい理由を紹介します。

併せて、こんな人は日本語教師に向いているよ!という特徴もご紹介しますので、参考にしていただけたら幸いです。

日本語教師はやめたほうがいい?その理由とは

日本語教師 やめたほうがいい? やったほうがいい?

日本語教師をやめたほうがいい理由としてあげられるのは、

  • 給料が高くない
  • 業務量が多く、多忙である
  • 収入が不安定で、生活が安定しない

上記の3点が中心です。

これら3つの理由を、1つずつ順に見ていきましょう。

給料が高くない

1つめの理由は、「給料が高くない」ことです。

雇用形態によって給与や年収は変わりますが、下記、日本語教師の年収/月収について、いくつか参考になる記事を調べてみたところ、

下記のサイトでは、一般的に常勤講師の場合、平均年収は約330万円、平均月収は24万1000円という結果がでています。

日本語教師の給料/年収を248名へ調査!給料アップを狙うには?2023年最新版
「日本語教師に挑戦したいけれど、実際に給料/年収はどれくらいもらえるのか?」と気になる方は多いのではないでしょうか? そこで今回は、わたしたち日本語教師キャリアが現役日本語教師248名に聞いたアンケー

また、国税庁の令和3年分の統計調査によると、日本国内の平均年収は443万円と出ており、日本語教師の収入は決して高いとは言えないでしょう。

標本調査結果|国税庁

しかしながら、平均と比較して非常に少ないというわけではなく、雇用形態にもよりますが、平均的な年収を目指すことは難しくはないと思われます。

業務量が多く、多忙である

2つめの理由は、「業務量が多く、多忙である」ことがあげられます。

実際に、現役の日本語教師で、担当のコマ以外での授業準備や、事務作業に多くの時間を割かれた経験のある教師は少なくないことでしょう。

日本語教育の業界においても、「事務作業などのサービス残業が多い」「業務時間外での授業準備や教案作成」など、ブラックな職場が全くないわけではありません。

そのような体験談を聞く中で、日本語教師の働き方に疑問を持つ人も少なくはないようです。

収入が不安定で、生活が安定しない

3つ目の理由は、「収入が不安定で、生活が安定しない」ことです。

日本語教師は、そもそも常勤である専任のポストよりも、ボランティアや非常勤講師として活躍している方が多く、収入や福利厚生が安定する「正社員(常勤・専任)」というポストで雇ってもらえる機会が少ないという現状があります。

実際に、文化庁が令和3年度に行った調査では、日本語教師の割合としてボランティアによるものが全体の48%と最も多く、次いで非常勤が36.3%、最後に常勤が15.7%と最も少ない割合となっています。

令和3年度国内の日本語教育の概要 | 文化庁
令和3年度国内の日本語教育の概要について掲載しています。

大学などの高等教育機関で常勤ポストに就くと、安定した収入を得ることができますが、大学院修士課程修了などの条件が必要となり、学費や時間の面でハードルの高さを感じる場合もあるようです。

日本語教師をやったほうがいい理由

ここまで、日本語教師をやめたほうがいい理由をご紹介しました。

それでは、反対に日本語教師をやったほうがいい理由はあるのでしょうか。

ここでは、上記のデメリットを克服する方法や、挑戦したほうがいい理由について述べていきます。

激務や低収入は解決できる

働き方次第で、激務や低収入は解決できる場合が多いです。

例えば、下記のような事例があげられます。

  • 大学の常勤ポストに就く
  • 企業の出張授業を受けもったり、企業内(インハウス)で雇用される
  • 本業 + オンラインやマンツーマンでの日本語レッスンをする
  • 日本語教師 + ライター・Youtuber など、 +α で兼業する
  • フリーランスとして、自身で授業内容と料金を設定する

このように、様々な形態や環境の選択肢があることは、日本語教師の魅力の一つと捉えることもできます。

ライフイベントなどに柔軟に対応できる働き方もあるので、ご自身の目指したい方向性でキャリアを形成していくことは、十分に可能です。

後悔しない人生を生きれる

「日本語教師に挑戦してみたいけど、ちょっと不安だな…」という方は、実際にやってみることで、「やらなかった後悔」を防ぐことができます。

どのような職業にも、メリット・デメリットや、適性の有無はつきものです。

実際に挑戦することで、やってみないと分からなかった側面が見いだせたり、実際に働いている人の意見を聞けたり、ロールモデルとなるような先輩に出会えたりなど、キャリアの幅が拡がる可能性があります。

少し大変ではありますが、本業を続けながら日本語教育能力検定試験の学習をして、副業として日本語教師を始めてみる、という選択肢もいいかもしれません。

海外で働くことができる

海外で働くことができるのも、日本語教師の大きな魅力の一つです。

世界中で日本語教師の求人があるため、どこの国にいても職に就くことができます。
特に、東アジアや東南アジアは日本語教育も盛んであるため、ポストが多く挑戦しやすい環境にあるといえます。

「海外で働く選択肢を持ちたい!」「滞在したい国があるけど仕事どうしよう…」という方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

日本語教師に向いている人の特徴

日本語教師 向いている人 特徴

ここまで、日本語教師をやめたほうがいい理由と、やったほうがいい理由について述べてきました。

ここからは、日本語教師をやってみたいけど、、、という方に向けて、日本語教師として向いている性格や特徴を

外国人とのコミュニケーションが好き

日本語教師の多くは、外国人とのコミュニケーションが好きな方が多いはずです。

入門や初級のクラスであれば、英語や現地語を使用して日本語を教えることも少なくありません。また作文課題や授業テーマによっては、生徒の様々な価値観や意見に触れることができます。

外国語でのコミュニケーションが好きな人、外国人と話すことが好きな人には、ぴったりの職業だといえるでしょう。

教えることが好き

そもそも「教えることが好き」という方は、日本語教師に向いているといえます。

自身の受け持つ学生の成長を感じたり、検定試験に合格したり、大学に合格したりする瞬間は、やはり感動的で喜びを感じられる瞬間です。

他者へのサポートと、その成果に対して大きなやりがいや喜びを感じるという人は、日本語教師に向いているといえます。

仕事はやりがいを重視している

金銭的なメリットよりも、自分がやりがいをもって取り組める仕事がしたい、という人には向いている職業ということができます。

実際に、留学生や外国人労働者、技能実習生に日本語を教えることは、社会的にも重要で、また生徒が成長している姿に感動する瞬間も多く、やりがいを感じられる仕事です。

海外でのキャリアに挑戦したい

「海外で働く選択肢を持ちたい」人には、日本語教師は向いているといえます。

海外の中でも、アジア圏の求人が圧倒的に多く、特に東アジアや東南アジアで働きたい方にはおすすめです。

また英語圏や欧州での求人も、稀ですがたまに見受けられます。行きたい特定の国がある場合は、その国に特化した求人サイトや、その国や地域に日本語教師を派遣してる団体のサイトなどをこまめにチェックしておくといいと思います。

柔軟な働き方をしたい

非常勤やフリーランスでの日本語教師は、雇用の不安定さはありますが、反対に柔軟な働き方ができる側面もあります。

例えば、結婚・出産・育児・介護などのライフイベントに合わせてコマ数を調整したり、雇用形態を変えたりすることが可能です。

このように、ライフステージに合わせて柔軟な働き方ができるので、年齢関係なく生涯続けられる仕事でもあります。

日本語教師はやめたほうがいい? まとめ

本記事では、日本語教師をやめたほうがいい理由と、反対にやったほうがいい理由をご紹介しました。

やめたほうがいい理由としては、

  • 給料が高くない
  • 業務量が多く、多忙である
  • 収入が不安定で、生活が安定しない

上記3点をご紹介しました。

一方で、これらのデメリットを解消できる方法や、やったほうがいい理由も併せて紹介しました。

  • 激務や低収入は解決できる
  • 後悔しない人生を生きれる
  • 海外で働くことができる

もし日本語教師に興味があり、下記の特徴に1つでも当てはまるな、という方は、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいと思います!

  • 外国人とのコミュニケーションが好き
  • 教えることが好き
  • 仕事はやりがいを重視している
  • 海外でのキャリアに挑戦したい
  • 柔軟な働き方をしたい

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日本語メディアのライター。日本語教育能力検定試験を独学で合格したのち、日本語教育専攻の大学院を修了。これまで、国内高等教育機関や高校、公的機関での海外派遣による日本語教育および教材作成等、国内外問わず幅広く経験。現在はフリーランスでビジネスパーソンなどに日本語を教える傍ら、ライターとして日本語教育事情を発信中。

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