日本語教師の給料・年収ってどのくらい?キャリアアップの方法は?気になる日本語教師のお金事情について、徹底解説!

日本語教師の給料・年収ってどのくらい?お金事情とキャリアアップ 日本語教師の就職・転職

日本語教師を目指す人にとって、日本語教師の年収・収入は気になる話題の一つかと思います。

この記事では、日本語教師を目指す人や、現在日本語教師として働いている方で、今後のキャリアアップを図りたい方に向けて、日本語教師のお金事情について解説します。

この記事を読むことで、下記のような疑問の解消に役立つかと思います。

  • 日本語教師になりたいけど、給料が気になる…
  • 日本語教師の給料は低いって、本当?
  • キャリアアップや収入アップを目指す方法を知りたい!

このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでいってください!

そもそも日本語教師とは?労働形態や働き方

そもそも、日本語教師とはどのような職業で、どのような環境で働くことが一般的なのでしょうか。

まず日本語教師は、日本語を母語としない人々に、日本語を教える仕事です。

日本語の文法や発音、語彙などを教え、また、場合によっては日本の文化や習慣などについても教えることがあります。

一般的に、日本語教師は、国内・国外問わず日本語学校や語学学校、大学、専門学校などの教育機関で働くことが多いです。

また教える相手も多様で、留学生や技能実習生、ビジネスパーソン、帰国子女、移住者など、様々な背景をもった人が対象となり得るため、相手によっても労働形態や報酬の受け取り方が変わります。

また近年は、オンラインの活用も増え、フリーランスで日本語を教えたり、Youtubeなどで日本語の知識を発信するなど、個人事業主として活躍する日本語教師も増えてきています。

日本語教師の年収・月収

ここでは、日本語教師の一般的な年収&月収について見てみましょう。

日本語教師の年収は、もちろん経験や資格、勤務先にもよりますが、一般的には200万円から400万円程度が相場です。

ただし、勤務先によっては、年収が高くなる場合があり、例えば、大学などの高等教育機関や、海外派遣などで高い専門性が求められる教育機関などで働く場合は、年収が高くなる傾向があります。

国税庁の令和3年度の民間給与実態調査では、日本人の平均給与所得が443万円とあるので、平均年収と比べると少ない印象かもしれません。

ただし、平均年収443万円は平均値であり、実際日本人の所得で最も多い階層は年収300万~400万(構成比17.4%)、次いで400万~500万(構成比15%)、3番目に200万~300万(構成比14.8%)となっています。

つまり、年収200万~500万で全体の約5割(構成比47.2%)を占めており、日本語教師の年収は、感覚的に一般的な日本人の収入範囲に入っているイメージです。 ※国税庁の民間給与実態調査

では、月給制と時給制による違いについてはどうでしょうか。

正規雇用(正社員)の場合、月給制で支払われることが多いですが、一般的には20万円から30万円程度が相場とされています。

一方、非正規雇用の場合、時給制で支払われることが多く、1時間あたり2,000円から3,000円程度が相場とされています。

ただし、これらも経験や資格、勤務先によって異なります。
こちらの記事では実際に日本語教師にアンケートを取って給料を確認しています。

日本語教師の給料/年収を248名へ調査!給料アップを狙うには?2023年最新版
「日本語教師に挑戦したいけれど、実際に給料/年収はどれくらいもらえるのか?」と気になる方は多いのではないでしょうか? そこで今回は、わたしたち日本語教師キャリアが現役日本語教師248名に聞いたアンケー

次に、日本語教師の給料を左右する要因について、さらに詳しく見ていきましょう。

日本語教師の給料を決める要因

日本語教師の給料を決める要因について、大きく下記の5つの要素があげられます。

  • 勤務先
  • 資格
  • 経験年数
  • 勤務時間や勤務形態
  • 働く地域

それぞれの要素について、詳しく見ていきましょう!

給料を決める要因① 勤務先

日本語教師の給料には、勤務先によって大きな差があります。

まず、大学や専門学校での教員として採用された場合、専門性の高さから、他の語学学校や日本語教室で働くよりも高い給与が支払われることがあります。

また、日本語学校や語学学校によっても、教師の採用条件や給与水準が異なるため、同じ教師でも勤務先によって給与が変わることがあります。

就職活動をする際に、就職候補先の待遇や保障などについてしっかり検討する必要があります。

給料を決める要因② 資格

日本語教師に求められる資格も、給与に影響する要因の一つです。

例えば、日本語教育能力検定試験の資格を持っている場合や、大学院を修了している場合に、他の教師よりも高い給与が支払われることがあります。

現時点で、日本語教師として法務省告示校(法務省で認可されている学校)など、信頼性の高い教育機関で日本語教師として働く場合、下記のいずれかが求められます。

日本語教師になるために必要な資格

①の勤務先ともリンクしますが、希少な資格や難易度の高い資格であるほど、また複数の資格を得ているほど、専門性の高さを証明する要素となり、キャリアアップの機会や勤務先の選択肢なども増える傾向にあります。

給料を決める要因③ 経験年数

経験年数も、日本語教師の給料を決める大きな要素の一つです。

そもそも、就職する際に、最低でも2年の実務経験が求められることは少なくありません

様々な環境や学習者への教育経験が豊富な場合、給料が多くなる傾向があるので、積極的に実務経験を積んでいきたいものです。

またキャリアをスタートさせる上で、経験年数がまったくない場合でも、日本語教師養成講座のスクールなどで実技のみ受講できる場合があります。

そういった場所を活用して、実技スキルをブラッシュアップする方法もあります。

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給料を決める要因④ 勤務時間や勤務形態

日本語教師に限った話ではありませんが、勤務時間や勤務形態によっても、給与が異なることがあります。

正規雇用(正社員)として雇われている場合と、非正規雇用(契約社員・パート/アルバイト)の場合では、給与水準や生活保障に差があることがあります。

また働く時間によっても、例えば夜間や週末に働く場合には、時給が上がることがあります。

給料を決める要因⑤ 働く地域

こちらも日本語教師に限りませんが、働く地域によっても、日本語教師の給与が異なることがあります。

大都市圏で働く場合は、最低賃金の問題や、学習者数が多く需要が高いことから、他の地域よりも高い給与が支払われることがあります。

しかし、地方で働く場合でも、生活費が安く、住環境が良いこともあり、給与が低くても働きやすいというメリットがあります。

また、先にも書いた通り、オンラインで都市圏や海外の日本語学習者に教える機会も増えており、地方で日本語教師として活躍できる幅が広がっているといえます。

日本語教師の給料を決める要因 まとめ

以上ご紹介した5つが、日本語教師の給料を決める主な要因でした。

これらの要因を把握しておくことで、自分が働く予定の勤務先や条件に合わせた給与水準を知ることができます。

ぜひ参考にしてみてください。

日本語教師としてキャリアアップ or 収入アップを目指すには

日本語教師としてキャリアアップするためには、どのようなことに注意してキャリアをスタート、もしくは継続していく必要があるでしょうか。

主には、上述した「給料を決める要因」にアプローチしていくことが重要です。

ここでは、日本語教師のキャリアアップのために意識しておくべきことや、収入アップのためにできる工夫について、より具体的にお伝えします。

キャリア・収入アップの方法① 資格の取得

まず、日本語教育能力検定試験や日本語教師養成講座など、日本語教師として必要な資格を取得することが、キャリアアップには欠かせません。

これらの資格は、日本語教師としてのスキルを高めるだけでなく、教育現場での評価にもつながります。

他にも、日本語教育専攻の大学・大学院を修了することで、高等教育機関や海外の教育機関でも働ける資格が手に入ります。

上述の通り、専門性の高さをアピールすることで働く選択肢が増えたり、より専門職としてのキャリアを積み上げるチャンスになります。

キャリア・収入アップの方法② 教育現場での経験

教育現場での経験は、日本語教師としてのスキルを磨く上で重要です。

教員経験を積むことで、授業の進め方や生徒とのコミュニケーション能力を向上させることができます。

また国内に限らず、海外で日本語教師の経験があることも考慮される場合があります。

多様な背景の学習者に出会う良いチャンスでもあるので、海外派遣や国外の日本語教育機関で教授経験を積むことを検討してみるのもいいかもしれません。

キャリア・収入アップの方法③ 外国語の習得

外国語を習得することで、海外の生徒とのコミュニケーション能力を向上させることができ、授業だけでなく、留学生や学習者受け入れの際に必要な、事務能力の高さをアピールする要素となります。

また、外国語を習得することで、自分自身の言語力も向上させたり、言語学習そのものの知識を身に着けることができ、より学習者に合った教え方ができるようになります。

キャリア・収入アップの方法④ 副業で2つ以上の収入源

そもそも、給与としての収入ではなく、日本語教師としてフリーランスで活躍する道もあります。

特に今の時代は、オンラインで日本語教師したり、個人でSNSやYoutubeなどを通じて日本語教育事情について発信したり、様々な形態で複数の収入源を確保しやすいのが事実です。

それぞれの生活や性格に合わせた働き方になってくると思いますが、例えば下記のような働き方が考えられます。

  • 本業で日本語教師 + オンラインやマンツーマンで日本語レッスンをする
  • 本業で日本語教師 + ライター・Youtuber など、 +α で兼業する
  • フリーランスとして、自身で授業内容と料金を設定する

以上、日本語教師のキャリアアップに必要なことについて紹介しました。

これらのことを実践し、スキルを向上させれば、教育現場での評価やキャリアアップにつながることが期待できます。

日本語教師の給料・年収 まとめ

ここまで、日本語教師の給料・年収事情や、キャリアアップの方法について解説してきました。

内容をまとめると、下記の通りです。

  • 日本語教師の一般的な年収は200万~400万(月収20万~30万)
  • 日本語教師の給料を決める要因には、「勤務先」「資格」「経験年数」「労働時間」「居住地域」などがあげられる
  • 「資格取得」「教育現場での経験」「外国語の習得」「副業・兼業」でキャリアアップや収入アップにつながる

また下記リンクから、お住いのエリアで受講できる日本語教師養成講座について、無料で資料を一括請求することができます。

日本語教師を目指している方や、知識・スキルのブラッシュアップがしたい方は、この機会にぜひ活用してみてください。

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日本語メディアのライター。日本語教育能力検定試験を独学で合格したのち、日本語教育専攻の大学院を修了。これまで、国内高等教育機関や高校、公的機関での海外派遣による日本語教育および教材作成等、国内外問わず幅広く経験。現在はフリーランスでビジネスパーソンなどに日本語を教える傍ら、ライターとして日本語教育事情を発信中。

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