働きながら通える日本語教師養成講座は?おすすめの日本語学校を解説

日本語教師の就職・転職

日本語教師へ転職したい!
仕事をしながらでも通える日本語教師養成講座のおすすめは?

このように、現況は日本語教育とは別の業界で働いていて、近い将来に日本語教師への転職を真剣に考えていらっしゃる方も多いと思います。

本記事は働きながら日本語教師の資格取得を目指している方が対象です。
日本語教師になるためには現場に入る前に資格を取得しておく必要がありますが、今回は日本語教師養成講座やその選び方を中心に解説していきます。

おすすめの学校もわかりやすくお話していきますので、興味がある方は参考にしてみてください。

日本語教師の資格を得るためのルートは3つ!

420時間日本語教師養成講座を修了する

日本語教師の資格を得るためのルート3つ目は「420時間日本語教師養成講座を修了すること」です。大学や大学院で日本語専攻ではなかった方、他業種から日本語教師への転職を考えている方、日本語教育能力検定試験は難易度が高いので養成講座を受講する方向で考えている方にはぴったりだと思います。

多くの日本語教師養成スクールや日本語学校が開講する日本語教師養成講座では「420時間日本語教師養成講座(420単位時間以上)」を設けています。

420時間日本語教師養成講座について詳しく知りたい方はこちらをお読みください。

大学院や大学で日本語教育専攻・副専攻である

日本語教師の資格を得るためのルート1つ目は「大学院や大学で日本語教育主専攻または副専攻である」こと。主専攻は大学における日本語教師養成課程45単位以上、副専攻は大学における日本語教師養成コース26単位以上を指します。

国内や海外の日本語学校での勤務を希望する場合は学士以上を満たしていればOK。国内外問わず大学などの高等教育機関に応募したいと考えている場合は修士以上(場合によっては博士以上)を持っていることが条件です。

日本語教師の資格が取れる大学について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

日本語教育能力検定試験に合格する

日本語教師の資格を得るためのルート2つ目は「日本語教育能力検定試験に合格すること」です。

日本語教育能力検定試験は公益財団法人日本国際教育支援協会が主催する検定試験で、年1回、毎年10月下旬に開催されます。難易度が非常に高い試験であることで知られており、例えば令和4年度の試験では応募者8,785名に対し合格者は2,182名(合格率24.8%)、令和3年度の試験では応募者10,216名に対し合格者は2,465名(合格率24.1%)となっています。

日本語協力検定試験の受験を考えている方はこちらも併せてご確認ください。

日本語教師養成講座の選び方は?

日本語教師養成講座を選ぶ際には次の4つをできる限り多く満たしていることが望ましいです。その理由を順番に解説していきます。

「文化庁届け出受理された講座」を選ぶ

1つ目は「文化庁届け出受理された講座」を選ぶことです。

文化庁公認の「420時間日本語教師養成講座」は文化庁が日本語教育に関する研修として適当であると認めた講座であることを意味します。中には、文化庁に受理されていない日本語教師養成講座もあります。その多くは420時間であることや文化庁届け出受理の明言がされていないことも少なくありません。

講座を選ぶ際には文化庁公認であるかどうかを確認してください。

「通学&通信またはオンライン対応している講座」を選ぶ

2つ目は「通学&通信またはオンライン対応している講座」を選ぶことです。

420時間日本語養成講座を開講している日本語学校やスクールはそれぞれ通いやすさにも特徴があります。通学のみの講座、通信のみの講座、通学と通信やオンラインをハイブリッドで受けられる講座、大きくはこの3つです。

通学講座には講師や他の受講生と同じ空間で切磋琢磨しながら学べる点、実習や模擬授業などで学習者からのフィードバックを得られる点などが良さとして挙げられます。通信は自分の好きな時間に、オンラインは自宅からでも受講できるのが魅力的です。

通学と通信やオンラインをハイブリッドで受けられる講座はメリットが多くあります。

「実習や模擬授業が多く組まれている講座」を選ぶ

3つ目は「実習や模擬授業が多く組まれている講座」を選ぶことです。

将来、現場に立って教えるとなれば経験がものを言います。実習や模擬授業は経験すればするほどよいです。学習者に教えるべきところも経験を積むにしたがって明確に掴めるようになってきます。そして何より経験を積めば自信を持ってレッスンできるようになります。

最初のうちは実習や模擬授業が思うようにできなくても大丈夫です。経験を積めば授業の質が向上します。そのためにも実習や模擬授業を多く組まれている講座を選ぶようにしましょう。

「日本語学校が開講している講座」を選ぶ

4つ目は「日本語学校が開講している講座」を選ぶことです。

日本語学校が開講している講座を選ぶ理由は上記で挙げた実習や模擬授業が多く組まれていることが挙げられます。また、日本語教師養成講座修了後に、同日本語学校内への就職が叶いやすいことも大きなメリットです。講座修了後の就職までサポートをしてくれます。

日本語学校が開講している講座であるという点からも信頼は厚く、運営している日本語学校の多くは歴史と実績があり権威性も十分です。

日本語教師養成講座を選ぶ際には上記で挙げた4つを参考にしてみてください。

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日本語教師養成講座があるおすすめのスクール・日本語学校5選

上記の4つの点を踏まえ、本記事で紹介する「日本語教師養成講座があるおすすめのスクール・日本語学校5選」は以下の通りです。

【創立35年超!カリキュラム480時間以上で業界随一】アークアカデミー

アークアカデミーは1986年に設立された日本語学校です。日本語教師養成講座は翌年1987年に開講しました。

この学校の日本語教師養成講座は文化庁届出受理講座(H29033113002、H31013013031)を満たしています。一般教育訓練給付制度厚生労働大臣指定講座にもなっています。通学、通学と通信(e-ラーニング)併用、Zoomを通じてオンラインでの受講も可能です。

実践的なスキルと考える力を重視しており、教育実習に至るまでに多くの模擬授業が行われます。教室での振る舞い、板書の方法など、受講者一人ひとりにきめ細かくサポートしていきます。

青年海外協力隊や国内外の大学など世界中で活躍している卒業生は1万人以上です。

アークアカデミーの特徴はこちらで丁寧に解説しています。

【就職率90%以上!35年の歴史】東京中央日本語学院(TCJ)

東京中央日本語学院(TCJ) 日本語教師養成講座

東京中央日本語学院(TCJ)は35年の歴史がある日本語学校です。

この学校の日本語教師養成講座は文化庁届出受理講座(H29042113011, H30060113025)を満たしています。通学やe-ラーニングでの動画学習など受講形態を柔軟に選ぶことが可能です。

留学生や生活者など70カ国の日本語学習者が学ぶ大規模な日本語学校を併設。実際に行われている日本語授業を見学したり、学習者とのグループディスカッションに参加したりできます。

充実した模擬授業や教育実習の機会が用意されており、プロの講師が受講生一人ひとりに対し丁寧なフィードバックを行います。

東京中央日本語学院(TCJ)の特徴はこちらで詳しく解説しています。

【約50年の実績!系列校に就職可能】日本東京国際学院(JTIS)

日本東京国際学院(JTIS) 日本語教師養成講座

日本東京国際学院(JTIS)は約50年の実績がある教育総合グループ「中央出版ホールディングス」が運営する日本語学校です。

この学校の日本語教師養成講座は文化庁届出受理講座(H30011531023)を満たしています。通学とオンラインどちらからでも受講することが可能です。

5,000名以上の卒業生を輩出した留学生指導の経験をもとに構成されたカリキュラム、受講生が多く発言する主体的な授業を受けられます。教育実習は本物の留学生を相手に授業を行います。

講座修了後は系列校への就職が可能です。系列校のみならず国内や海外への就職をきめ細かくサポートしてくれます。

日本東京国際学院(JTIS)の特徴はこちらでわかりやすく解説しています。

【1975年開校!修了生1万人以上】千駄ヶ谷日本語教育研究所

千駄ヶ谷日本語教育研究所は1975年千駄ヶ谷で日本語学校として設立しました。日本語教師養成講座修了生は10,000名以上です。

この学校の日本語教師養成講座は文化庁届出受理講座(文化庁届出受理の第1号)を満たしています。通学のみ、通学と通信(e-ラーニング)併用から選択可能です。

オリジナルテキストを使用し、日本語学校の日本語教師養成講座として40年にわたり培ってきた日本語の教え方を余すところなく提供してくれます。

実習演習は全48回。実習では自己評価と他者評価を繰り返すことに重きをおきながら自らの課題を明確に自覚できるようになっています。

千駄ヶ谷日本語教育研究所の特徴はこちらで丁寧に解説しています。

【1975年創業!就職率92.9%の実績】京進ランゲージアカデミー

京進ランゲージアカデミーは株式会社京進が1975年から運営している日本語学校です。国内10校、海外1校の日本語学校を運営しています。

この学校の日本語教師養成講座は文化庁届出受理講座(H29041413008、R01073126003)を満たしています。一般教育訓練給付制度厚生労働大臣指定講座です。理論コースや授業実践コースは通学が基本ですが、日本語教育能力検定試験対策コースはオンラインで行います。

京進の日本語学校KLAを併設しており、教育実習や日本語教育の現場見学などで留学生と関われる機会にも恵まれています。

講座修了後は日本語学校KLAで働いている方も多く、キャリアプランに合わせ個別に就職サポートを提供してくれます。

京進ランゲージアカデミーの特徴はこちらでわかりやすく解説しています。

本記事のまとめ

本記事は「働きながら日本語教師の資格取得を目指している方」に向けて解説してきました。

日本語教師の資格を得るための3つのルート、日本語教師養成講座の選び方、日本語教師養成講座があるおすすめのスクール・日本語学校5選は以下の通りです。

日本語教師の資格を得るための3つのルートは?
  • 大学院や大学で日本語教育専攻・副専攻である
  • 日本語教育能力検定試験に合格する
  • 420時間日本語教師養成講座を修了する
日本語教師養成講座の選び方は?
  • 「文化庁届け出受理された講座」を選ぶ
  • 「通学&通信またはオンライン対応している講座」を選ぶ
  • 「実習や模擬授業が多く組まれている講座」を選ぶ
  • 「日本語学校が開講している講座」を選ぶ
日本語教師養成講座があるおすすめのスクール・日本語学校5選は?
  • アークアカデミー
  • 東京中央日本語学院(TCJ)
  • 日本東京国際学院(JTIS)
  • 千駄ヶ谷日本語教育研究所
  • 京進ランゲージアカデミー

「東京にある日本語教師養成スクール10選」「大阪にある日本語教師養成スクール8選」はこちらからご覧いただけます。

「安い日本語教師養成講座5選」はこちらをご一読ください。

池田早織

フリーランスの日本語教師兼ライター。日本語教育能力検定試験合格、日本語教師養成講座420時間修了。公的教育機関での常勤講師、技能実習生向けの日本語会話動画作成など、社会人や留学生、外国人児童・生徒への指導を含め上級者から初級者まで幅広く経験。アジア圏、欧米圏問わずこれまで約5,000人以上の指導に携わる。

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