マレーシアの日本語教師の求人が知りたい!採用条件や待遇は?

マレーシア 日本語学校 求人まとめ 日本語教師の就職・転職

マレーシアの日本語教育事情は?

マレーシアはマレー系、インド系、中華系の多民族国家です。日本貿易振興機構(JETRO)によると、マレーシアにとって日本は、中国、シンガポール、アメリカに次ぐ世界第4位の貿易相手国となっています。

マレーシア国内の日本語教育は、マラヤ大学予備教育部の日本留学特別プログラム(通称AAJ)が1982年に設置され、これまで約3,600名以上の学生が日本の大学へ入学した経緯があります。マレーシア教育省が1990 年に開始した日本語教師養成プログラムにおいては、プログラム初期に養成した教師の多くがまもなく定年退職を迎えようとしています。

東南アジアにおける学習者数 国際交流基金
国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」より引用

国際交流基金が実施した「2021年度 海外日本語教育機関調査」によると、マレーシアにおける日本語教育機関で学ぶ学習者数は38,129名でした。2018年の39,247名と比べると学習者は若干名減少していますが、オンライン授業実施率は215校中185校(86%)で依然として高い水準を維持しています。マレーシアの学習者は学校教育機関で学ぶ者が多いのが特徴です。

マレーシアの日本語教師の待遇や採用条件は?

マレーシアにある日本語学校の求人は以下のようなものがあります。

勤務地:マレーシア・クアラルンプール

応募条件:海外での労働環境と多文化環境に適応できる方、集団形式での日本語指導経験をお持ちの方で且つ3年以上の勤務経験がある方、日常会話レベルの英語を話せる方、基本的なPCスキルをお持ちの方、50歳未満の方、長期勤務可能な方

勤務形態:1日8.5時間、土曜・日曜を含む週5日勤務、 週20〜25時間の授業を担当、試用期間3カ月

待遇:給与はRM5,000(賞与支給・昇給制度あり)、住居は家賃を定額自己負担、就労ビザ取得費用全額学校負担、年次有給休暇、傷病休暇、医療費補助制度、労働災害保険加入、完全週休2日制、会社が指定する平日2日、マレーシアの祝日、学校指定日、渡航費用は自己負担

勤務地:マレーシア・クアラルンプール

応募条件:日本語教師養成講座420時間修了、保育士資格、幼稚園教諭、英語でのコミュニケーションがある程度とれる方

勤務形態:月~金(10:00~18:30)休日出勤なし

待遇:居住費と交通費は会社負担

勤務地:マレーシア クアラルンプール

応募条件:四大卒以上、大学日本語教育主または副専攻者、経験1年以上、年齢は25-60歳位まで

勤務形態:週5日(現地学校による。イベントがある時は週末出勤あり)、休みは土日及びマレーシアの祝日、週15コマ(1コマ60分)、1年契約(延長更新可能)

待遇:月額RM7,000.00~RM 9,900.00(Senior Lecturer)、RM4,000.00~RM 6,000.00(Junior Lecturer)、片道航空券支給(日本国内の最寄りの空港からクアラルンプールまでのエコノミークラス)

勤務地:マレーシア・ジョホールバル

応募条件:日本語教育検定試験合格者または日本語教師養成講座修了者、英語ができる方優遇、国籍が日本の方(3ヶ月ノービザ)

勤務形態:月~金(9:00~18:00)休憩1時間

待遇:3000リンギット(950ドル相当)、交通費と住居は会社負担、フライトチケットは一部負担(相談)

勤務地:マレーシア・セランゴール州プタリン・ジャヤ

応募条件:母語が日本語で、四大卒の方健康で明るく元気に授業をしてくれる方、現在マレーシアにお住まいの方、もしくは勤務開始前に渡航できる方、日本語教育経験ある方、日本語教師養成講座420時間修了者、日本語教育能力検定試験合格者は優遇、未経験者の応募可、年齢不問

勤務形態:月曜~日曜(週2からOK) 、1日2コマ or 4コマ(1コマ90分)

待遇:コマ給は経験者 80MYR~、未経験者は60MYR~、交通費、研修費、会議費、担任手当等は別途支給

上記の求人事例のように、マレーシアで常勤講師として働きたいのであれば以下の条件を満たす必要があります。尚、非常勤講師はこの限りではありません。

マレーシアで常勤講師として働くための条件
  • 4年制大学卒業
  • 420時間日本語教師養成講座修了
  • 大学で主専攻・副専攻
  • 日本語教育能力検定試験合格
  • 日本語教師経験のある方
  • 国籍が日本の方
  • 英語でのコミュニケーションがある程度とれる方

日本語教師の英語力についてはこちらの記事で解説しています。

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マレーシアにある日本語学校6選

マレーシアにあるおすすめの日本語学校6選は以下の通りです。いずれの学校も日本語教育の実績があることで知られています。

  • ILOHA Culture Centre
  • Inter Cultural Language School
  • PUSAT BAHASA TEIKYO(帝京マレーシア日本語学院)
  • A to Z Language Centre(A to Z ランゲージ センター)
  • Fuji International Japanese Language Centre(富士国際日本語センター)
  • University Kuala Lumpur Japan Universities Programme (マレーシア日本高等教育プログラム)

マレーシアでの就業を考えている方は参考にしてみてください。

ILOHA Culture Centre

住所21-1, Jalan Telawi 2, Bangsar Baru, Bangsar, 59100 Kuala Lumpur, Malaysia
ホームページhttps://www.iloha-net.com/

ILOHA Culture Centreは2013年に設立された学校です。日本語、韓国語、北京語、マレーシア語、ヨーロッパ言語などの語学教室や日本文化教室を開講しています。

「日本語入門パートタイムコース」はリーディング、スピーキング、リスニング、ライティングをフレンドリーで忍耐強い日本人インストラクターが担当します。「日本語キッズクラス」も開講されています。日本の日本語学校とコネクションも多数持っています。

Inter Cultural Language School

住所Lot D-6, Ground Floor, Block D, Fahrenheit 88, Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia
ホームページhttps://icls.com.my/ja/aboutus/

Inter Cultural Language Schoolは1990年7月に設立しました。マレーシアで最も歴史がある日本語学校です。9言語を教える総合語学学校で、日本語学習者は約1200名います。

この学校の日本語レッスンは「日本語集中コース」「日本語夜間・週末コース」があります。「日本語集中コース」は短期間で修了したい方向けのコースで、月曜日から金曜日まで週5日のレッスンです。「日本語夜間・週末コース」は夜間または土曜日のレッスンで、受講回数を選べます。教師は全員有資格者で直接法での指導になります。

PUSAT BAHASA TEIKYO(帝京マレーシア日本語学院)

住所No.2, Jalan 1/86, Off Jalan Taman Seputeh, Kuala Lumpur 58000, Malaysia
ホームページhttps://www.teikyomy.com/ja/greeting/

PUSAT BAHASA TEIKYO(帝京マレーシア日本語学院)は帝京大学グループ校の一員として1997年4月に設立された日本語学校です。マレーシアで準備教育を行った後に日本の大学へ直接入学できるシステムがあります。

「日本留学準備教育課程12ヵ月コース(全日制)」は私立大学(文系)、短期大学、専門学校への進学を目指す学習者向けのコースです。「日本語専修課程 12/20ヵ月コース」は上級の日本語力を身につけて日本に留学したい、就職のために上級の日本語力を身につけたいという学習者に向いています。日本語と日本事情を学んでいきます。

A to Z Language Centre(A to Z ランゲージ センター)

住所70B&70C, Jalan SS 21/62, Damansara Utama, 47400 Petaling Jaya, Selangor, Malaysia
ホームページhttps://atozlanguage.com/

A to Z Language Centre(A to Z ランゲージ センター)は2004年に設立された語学学校です。学生に最高品質の言語教育とサポートサービスを提供しています。

日本語のコースは「インテンシブコース」「グループクラス」「プライベートクラス」があります。「インテンシブコース」は長期休暇中の学生、主婦やフレックスタイム制の人に向いています。ダマンサラ・ウタマ校、ジョホールバル校、ペナン校など3校から選べます。

Fuji International Japanese Language Centre(富士国際日本語センター)

住所1, Jalan PJS 11/28, Bandar Sunway, 47500 Petaling Jaya, Selangor, Malaysia
ホームページhttp://fujijs2010.velvet.jp/home-en.html

Fuji International Japanese Language Centre(富士国際日本語センター)は子どもから大人まで、実践的なコースを開講している学校です。日本国内の10の大学、専門学校、日本語学校と留学生を受け入れる体制を整えています。

グループレッスンは初級、中級、アドバンスコースなどレベル別のコース編成となっています。「ビジネスコース」「JLPTコース」「企業レッスンコース」「インテンシブコース」など学習者のニーズに合わせて幅広くコースを展開しているのが特長です。

University Kuala Lumpur Japan Universities Programme (マレーシア日本高等教育プログラム)

住所1016, Jln Sultan Ismail, Bandar Wawasan, 50300 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, Malaysia
ホームページhttps://www.unikl.edu.my/campus-lifestyle/

University Kuala Lumpur Japan Universities Programme (マレーシア日本高等教育プログラム)は単位移管日本留学プログラムです。このプログラムはマレーシアで3年間の教育(予備教育+大学1~2年次教育)を受けた後、国費留学生として日本の大学の(UniKL JUP 参加大学)の3年次に編入します。

マレーシアでの3年間の教育のうち、日本語教育は拓殖大学によってサポートされています。学校はクアラルンプール中心部から30分の場所にあります。

本記事のまとめ

本記事では、マレーシアの日本語学校で就業したい方に向けて、現地の採用条件や待遇などについて解説してきました。

【常勤講師の場合】マレーシアで日本語教師として働くための条件は?
  • 4年制大学卒業
  • 420時間日本語教師養成講座修了
  • 大学で主専攻・副専攻
  • 日本語教育能力検定試験合格
  • 日本語教師経験のある方
  • 国籍が日本の方
  • 英語でのコミュニケーションがある程度とれる方
マレーシアでおすすめの日本語学校6校は?
  • ILOHA Culture Centre
  • Inter Cultural Language School
  • PUSAT BAHASA TEIKYO(帝京マレーシア日本語学院)
  • A to Z Language Centre(A to Z ランゲージ センター)
  • Fuji International Japanese Language Centre(富士国際日本語センター)
  • University Kuala Lumpur Japan Universities Programme (マレーシア日本高等教育プログラム)

シンガポールで日本語教師になりたい方はこちらの記事もご一読ください。

「ベトナムの日本語学校10選」はこちらで解説しています。

池田早織

フリーランスの日本語教師兼ライター。日本語教育能力検定試験合格、日本語教師養成講座420時間修了。公的教育機関での常勤講師、技能実習生向けの日本語会話動画作成など、社会人や留学生、外国人児童・生徒への指導を含め上級者から初級者まで幅広く経験。アジア圏、欧米圏問わずこれまで約5,000人以上の指導に携わる。

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